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小学校低学年のお小遣いについて

幼少期にお金で欲しいものが手に入ることを覚えてくると、だんだんお金に興味が出てきて、そして幼稚園生になってから周りにお小遣いをもらい始めているお友達が出てくると、やはり自分もお小遣いが欲しいと言い始めるお子さんがいらっしゃると思います。しかしお金や玩具などを子供に買い与えることについては、やり方によっては良くない影響を与え兼ねないために、お小遣いについてもいつからあげるべきか、頻度はどうするか、使い方に制限は作るかなど、色々と悩む方も多いのではないでしょうか。

お小遣い以外にも、お駄賃とかご褒美とか・・どのようなペースでどんな時にすれば良いのか、自分の子供に最適なのはどんな形か。大人になったときに、お金にルーズな人にはならないでほしい、きちんと計画を立てて大切に使える人になってほしい、かといってケチにはなってほしくない、人生を豊かにするために使ってほしい、という願いを持っています。

そんなお小遣いについて、ご家庭によって考え方は十人十色だと思いますが、うちでは、小学一年生からお小遣いを始ましたので、今日はそのきっかけやルール、この1年2か月の間で使い道はどう変わったかについて綴ろうと思います。お駄賃やご褒美についてはまた別ブログで書きたいと思っています。

お小遣いを始めたきっかけ

子供はみんな大体が好奇心旺盛、悪く言うと物欲のかたまりで、うちの場合も、おもちゃ屋さんの遊びスペースを利用するだけと事前に言い聞かせておいても、売り場のおもちゃを欲しがることが多々ありました。私としても、値段が安い物なら買ってあげてもいいかな・・面白そうだから買ってあげたいな・・とか思うこともありますが、基本的には行きあたりばったりでは買わないようにしています。ただしパパと一緒の時には相談して買ってあげることがあります。

さて、そんな中、小1の4月にお小遣いを始めたわけですが、きっかけは次のように考えたからです。

子供の成長の様子を見て、そろそろ自分自身で立てた計画に従って行動する訓練を始めても良い頃だと思ったため。

1回ずつ小さな物に使ってもよし、貯めて大きな物に使ってもよし、月に1度の自由、楽しみ、感動をあげたいと思ったから。

毎回ダメダメと親に言われていると、いつの年齢からか本当に必要なものも、どうせ親がダメだというからと、お願いする前に面倒くさくて言わずに諦めてしまう傾向が出てくるかもしれないと思ったから。

わがやのルール

金額

年齢×100円にしました。1年生は600円で、お誕生日がきたら700円になります。とりあえずは本人の管理能力が上がるのを期待して、ちょっとずつ値上げする方式にしてみました。

②親に許可を得てから買う

基本的には子供向けの物であれば何でもOKですが、食品に関しては、例えば、着色料たっぷりの食品など身体に悪そうなものはNGにしています。低学年ですので親と一緒に行き、食品の場合はその場で判断します。

③計画立てて使うことを覚える

子供にはその場の成り行きではなくて本当に欲しいと思ったものに使うようにしてほしいと言っています。貯金箱には毎回もらったお小遣いの2~3割ほど残しておいたらあとで本当に欲しい物が出てきたときに使えるよとアドバイスしています。700円のお小遣いなら500円は使って200円は貯金してみようというアドバイスしました。

④銀行の預金通帳を作ってみる

いまは金利が良くないので金利目的ではないのですが、“貯める”という実感を得るために、小1になる年のお正月が過ぎてから銀行へ子供と一緒に行って通帳を作りました。ネット上の管理も出来ますが、手元にある方がきっと実感がわいてくるだろうと思い実物を作りました。将来のために少しずつ貯めていこうね、ということでまず少額ですが親戚にもらったお年玉を入れてみました。

⑤本、雑誌、まんが、学業に必要なもの、親と一緒に遊ぶものなどは親が買ってあげる。

うちの場合は、本は基本的には親が買ってあげることにしています。家にいつでも“いま読みたい本”がある状態にしておこうと思っています。図書館もよく利用しますが、なかなか図書館では借りられない最新の情報が書いてある本、流行りの本、図書館では取り扱いが無い本。そしてDVD付きの図鑑。また、一度読んだけど再度読みたくなるお気に入りの本、シリーズ化されていて前のシリーズを読み返したくなる本は、中古で買うことも多いです。欲しい新書が多いときはお財布事情がありますので1回4.5冊位に絞って買います。本屋さんに行っても結局立ち読みだけになって欲しい本が無い日もあります。本屋さんへ訪れるタイミングは特に決めていないのですが平均すると週1回くらい、習い事の帰りや土日の買い物のついでにフラっと行くことが多いです。

経験によってお小遣いの使い道や、貯め方が変わっていく!

①最初の半年以上は浪費家?!

さて、このようにルールを決めて始めたお小遣いですが、最初の半年以上は、お小遣いがもらえて本当に嬉しくて、いや、もう嬉し過ぎて興奮して「今すぐに使う!全部使う!」ということになってしまいました。ポケモンガオーレというゲームをやりにゲームコーナーへ行き、全額600円使い切って「次回ゲームが出来るのは1か月も先か・・」と待ちきれない様子でした。ゲームをやること自体は賛成です。しかし③の計画立てて使おうのはどうした?!毎回私が「本当に全部使っちゃっていいの?貯めたらこのまえ欲しかった玩具買えるよ。」とアドバイスしますが、とにかく貯めるということはできませんでした。浪費家なのか?!とちょっと不安になりました。

②使い方を考えるようになる

毎日のように前を通る楽器店があるのですが、外にアコースティックギターが展示してありました。昔、私は少しギターをやりかけたことがあったのですが挫折していたので、軽い気持ちで「いいな~。ギター欲しいな。」と言いました。その後から、毎回そこの前を通るたびに、「ママ、ギター欲しいの?」と確認するようになりました。そしてある日「あのギター、ママの誕生日に僕がプレゼントしてあげる。」というのです。ギターは1万円近くもする高額なので「こんな高いの要らないよ。君が元気でいてくれるのが一番のプレゼントだよ。」と言いました。お金を使ってプレゼントするのではなく、手作りの物の方がいいと思いました。去年は、紙と輪ゴムでマスクを作って、レゴで組み立てた箱に入れてプレゼントしてくれてとても嬉しかったのを思い出しました。が、毎回毎回そこを通るたびに、「ママの誕生日プレゼントにあげるの!!」と言って主張を曲げません。私の誕生日の3か月前くらいからずっと言い続けていました。上にも述べましたが、その年に一緒に通帳を作り、それを使いたいと言います。ただ少額しか貯金していないのでそれでは足りないのですが。私は、貯金は自分の将来のために貯めてと言い張りましたが、どうしてもプレゼントに使うといって聞きませんでした。そこで息子に買ってもらうとした場合、息子自身に何かメリットはあるかしらと考えました。

①自分の貯めたお金を人のために使うことによって、本人の価値感が変わるかもしれない

②私がギターを本気でやって楽しんでいる姿を見ることは、本人の誇りになるかもしれない

②ギターが一本家にあれば子供もそのうち興味を持って弾くようになるかもしれない

こんな感じで、買ってもらう理由があるのかをむりやりいくつか考えてみましたが正しいのかは分かりません。あとはただやってみてあまり良くなかったと分かったら今後はしなければいいというだけですので、結局私が折れて、来年からは何もいらないからねと言って買ってもらうことにしました。しかしギターを買うためには、貯金では足りないので、パパが足りない分を出してあげようかと言いましたが、これから貰う予定のお小遣いをその分に充てると言うのです。しばらくお小遣いをもらえない状態になってもいいと言うのです。もちろんその時、前借りはどうなんだろう?と、頭をよぎりましたが、まあここまで来たので結局買ってもらうことになりました。

その後は、毎日のように息子が「ママ、お誕生日プレゼント嬉しい?」と何度も聞いてきます。「ママ、弾いてね!」と嬉しそうに言ってきます。私が嬉しそうな顔を見て、人にしてあげることに喜びを感じているようでした。自分がしたことに誇りを持ち、心は満たされているようです。たとえしばらくお小遣いが貰えないことに我慢しなくてはいけなくても。そして私も今、ギター教室の短期コースに通って息子の期待に応えられるようにがんばっています。

③経験しながら価値観を築く

そのことがあってから以前よりも目に見えてお金を大事に使うようになりました。以前ブログに書いた探求学舎という塾の“探求スペシャル元素編”でもらったお題(分子構造模型セットを使った15個の問題)を解けたら1問ごとにママからお駄賃を貰ってねと先生に言われていて、頑張って息子は全問解き、お駄賃をあげました。お小遣いがない状況だったので、それはそれは何に使うかを熟考して貴重に使います。自分で作った“謎解きブック”のカラーコピー代、ポケモンのゲームに少々、一気に全部使わずに、これで残りはあとこのくらいと、計算していました。ここにきて価値観が変わって我慢が出来るようになったのだと思いました。

小さなお子さんでも、きっと最初から何にも使わずに大事に大事に貯めて行くタイプの子もいらっしゃるでしょうし、性格によって様々だと思いますが、本人が使い方を経験していく中で色々なことを考えながら少しずつつお金の価値観を築くんだと改めて思いました。お金の価値観は、他にも家庭環境や、両親の会話などを子供が聞いて、段々身についていくものだと思いますので、私自身も子供にいい影響が与えられるようにして見守っていきたいと思います。

コメント

  1. […] 先日ブログに書きました小学生低学年のお小遣いについてに続き、今回はご褒美やお駄賃について書きたいと思ます。 […]

  2. […] LINEで手軽にできるQ&Aのシステム自体も気に入って、自分でも宇宙に関するオリジナル謎解きブックを3冊作りました。色々な資料を見てクイズを考えてパソコンのソフトを使ってレイアウトを組み、お小遣いでコンビニでカラーコピーをしました。お小遣いについては小学校低学年のお小遣いについてに書きましたがのでそちらもお時間がありましたらぜひ見てください。今までほとんどパソコンに触ったことがなかったのですが、今回おえかきソフトの使い方、キーボードの打ち方も覚えていって、作る度にパソコンの扱いにも慣れてきました。さすがに自作のものはLINEの自動応答が作れなかったので、アナログ方式でLINEでパパに謎を送り、パパがLINEで回答を入力します。そして正解した場合は、自分が先生になって解説した動画を送る、ということを何問も繰り返していました。下の写真は自作の謎解きブックです。 […]