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小学生に読んで欲しい本~「哲学のおやつ」

今日おススメしたい本は、10代からの考えるレッスン「哲学のおやつ」です。

昨年度1年生だった息子が学校の図書室で「哲学のおやつ 仕事とお金」を借りてきました。哲学というタイトルにちょっと私としても驚いてしまって、難しいんじゃないかな?と思いつつ、表紙を開けました。すると中には味のあるテイストの挿絵があり作者を見るとどうやらフランス人のようです。そして息子に読み聞かせをしたところ、興味をひかれる文章に引き込まれて一気に最後まで読み終えました。哲学をこんなに簡単に分かりやすく書いてある本があるのかと感心しました。タイトルの上には、「10代から考えるレッスン」と書いてありますが、7歳の子にとっても理解できる内容が書かれており、生活で経験したことのある具体的な例が沢山あがっており、いろんな角度から物事が見られるような内容に仕上がっています。さらに掘り下げて深く考えるとなると10代にならないと難しいのかもしれませんが、書いてある文章自体を想像し理解し納得していくことは10代以下でも問題なくできそうです。大人にとっても大変面白く読める内容で、なんだか忘れかけていたものを思い出したような、改めて、生き方について気づかせてくれるような部分もありました。

地元の図書館で「哲学のおやつ」シリーズを探すと、他にも8冊あったので一緒に読みました。汐文社からの初版は10年以上前になるようで、1冊大体40ページくらい、字も大き目、大人の音読で35分ほどで読めると思います。今日はその9冊について、簡単な感想として綴りたいと思います。

哲学のおやつ 仕事とお金

子供が小さいうちは親が何のために仕事をしているのかを説明してもよく理解できなくて、一緒に遊んでくれないことに不満を言ったりすることがあると思います。また子供の前でつい軽く仕事の愚痴を言うと、子供は大人になることや仕事をすることに希望を持てなくなるんじゃないかと、少し不安に思ったこともありました。この本では子供に対して仕事を分かりやすく説明してくれているので、親子で一緒に読んでみるとお互いに気が付く点や勉強になる点があると思ます。また、この本の内容を頭の片隅に入れておくと、自分が進む分岐点となる進学の時期や、夢に向かって進む将来の自分の参考になるかもしれません。

哲学のおやつ 成功と失敗

子供が何かにつまずいて自信を無くしているときや、子供に道をきりひらいて自分の人生を豊かにしていってほしいという願いをこめてプレゼントするのも良いと思ました。成功とは、レースで1位になること、お金持ちになること、などという単純なものではないということが理解できると思います。子育てについても考えさせられる内容になっていると思いました。

哲学のおやつ 幸福と不幸

親は子供に幸福な毎日を送ってほしいと願っています。私はそんな道筋を手伝える部分があれば手助けしてあげたいと思っています。ただ生きていれば誰しも避けられない不幸があるものです。それは一人で乗り越えなければならないときもあります。そんなときに自分でどう考えれば良いのかを学んで、これからある様々な苦境も乗り越えていき、充実した人生を送ってほしいと思います。

哲学のおやつ 生きると死ぬ

命の大切さや、生きている貴重な時間をどうやって過ごしていくのか、子供とちゃんと話し合えるタイミングはなかなか無かったような気がします。この本を読みながら子供に伝えられることが沢山あると思いました。私が子供のころ、自分や親が死んだあとの事を考えて不安になっていた時期があり、夜一人で布団に入るたびに怖くなって暫く寝付けなかった経験を思い出しました。当時もしこの本があって読んでいればきっと少し気持ちが和らだだろうなと思いました。

哲学のおやつ 戦争と平和

TVのニュースなどで紛争地区の映像が出たときに、息子がなぜ争っているのかと聞いてくることがあります。本にはなぜ戦争は起こるのか、また逆にどうやったら平和な暮らしをしていけるのかも分かりやすく書かれていますので、この本を読んだ機会に、いま世界で起きている争いや過去の日本の歴史について、いまの日本の現状、そして自分が大きくなったときにどんな世界に住みたいかなど、いろいろと話し合ってみたいと思いました。

哲学のおやつ いいとわるい

子供のうちは自分にいっぱいいっぱいで他人の立場になって考える余裕がなかったり、いいと思えることを素直にいいと言えなかったり、それは子供に限らなくても大人にも言えることだったりします。子供にはこれから沢山の経験をしていく中でいいかわるいかを自分自身の目できちんと見極められるようになって欲しいとつくづく感じましたし、自分自身もそうなりたいと思いました。

哲学のおやつ ヘンとふつう

ヘンやふつうという確かによく使う言葉だなと思いました。ただそれが何がヘンで何がふつうかってその時々で変わるので難しいですよね。活字で説明されると改めてなるほど納得します。きちんと自分の目で見て、頭で考えて、正しい判断をしていくことが大切だと感じました。

哲学のおやつ じぶんと他人

子供に限らず大人も他人との関わりについて難しいなと思うこともありますが、他人との関係をうまく築ける人になってほしいと思います。いまよく取り上げられている人種やジェンダーの差別問題についても意見を交わせると思います。

哲学のおやつ 美しいとみにくい

自分に自信がない、他人と関わるのが怖いと思っている子がいたら、是非親子で読んでもらいたい本です。見た目が美しい人や醜い人、中身が美しい人や醜い人、美しい風景や物、美しい生き方や醜い生き方など、いろいろな角度から美しさとみにくさを眺める事が出来ます。

これら本を読むと、私も明日に向けて頑張ろう!!という活力が湧いてきます!