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おススメの絵本 ~「ころべばいいのに」

私がここ最近読んで気に入った絵本は、ヨシタケシンスケさんの「ころべばいいのに」です。この本は、子供がなにか友達との人間関係などで嫌な事があった時に助けになりそうな一冊と思って、最近購入した本です。

本屋さんには作者ヨシタケシンスケさんのコーナーができているところがあり人気の作家さんですのでご存じの方も多いかもしれません。小学生の間でもヨシタケシンスケさんの本は人気で、小2の息子は小学校でも何冊か読んだそうですが、私自身は本屋さんで見かけてはいたものの、つい先日まであまりちゃんと手にして読んだことがありませんでした。先日フラッと息子と本屋さんに行った時に、ヨシタケシンスケさんコーナーで息子が試読できる本を読み始めたので、私も読んでみることにしました。最初に手に取った本がこの「ころべばいいのに」で、結局息子と二人でそこにあったヨシタケさんの絵本を全部読み、結局、息子が「ころべばいいのに」が欲しいということで購入しました。私も読んだ中で一番気に入って手元に残しておきたいと思いました。今日はその感想を書きたいと思います。

本の帯には発想絵本シリーズ第4弾と書かれていて、「りんごかもしれない」「ぼくのニセモノをつくるには」「このあとどうしちゃおう」と同じシリーズのようです。本の内容で共通するのは、日常の一コマを独特の角度で切り取ってそれに対して色々な発想をしているところだと思います。「うんうん、私もそう思ったことあるよ!」「同じ感覚!」と共感したり、「なるほどー!こう考えると楽しいね。」とか「こう考えるとちょっとは楽に生きられるかもね。」と、うなずけるところがありました。

この本のタイトルである「ころべばいいのに」ですが、実際だれかに嫌なことをされたりした時には、その人に対してそんな言葉をあびせたくなったことがある人は多いのではないでしょうか?でも、そんな一コマをピックアップして面白おかしく絵本にしてしまうところがすごいなぁと思いました。

本の帯には「ヨシタケシンスケ流 こころの処方箋」と書いてありますが、読んでみるとまさにそうだなと思いました。嫌なことをいわれてムカッとした時、自分なりの消化の仕方をよく分からない状況になって頭の中がモヤモヤしてそればかり考えてしまったりして、気持ちが落ち着かない状態になったりすることがあります。またそんな自分自身のことを「そんな事を考えるなんて、自分は心の狭い嫌な人間だ。」とか「すぐ傷つく弱い人間だ。」なんて心が落ち込んでしまうこともありますが、そんなときにこの本を読むと、「そんな思いをするのは自分だけじゃないんだ。」と分かって安心すると思いました。また、そんな嫌な気持ちを乗り越えていくため、人それぞれ色々なやり方で気持ちの切り替えをすると思いますが、その方法として作者さんの切り口で描いたクスッと笑える面白おかしい考え方が、楽しい気持ちにさせてくれる作品だと思いました。